SSブログ

流れ星ビバップ/小沢健二 [SOLO・M]

初出は95年シングル収録。

早口。小沢君の唄はどれも詞・曲共に唯一無二の芸術だと思っていますが、その最高峰はこれだと信じています。ラブリーとかブギーバックとか諸々カバーはされましたけど、これだけは他の人には歌えない。早口だからってだけじゃないですよ。このテンポとメロディと詞の世界は彼の声でないと昇華できないからです。歌唱力が云々と評している人達に問いたいのは、この綺麗な世界を歌える歌手は小沢君の他にいるのかと。メロウなアレンジに変えることなく、ですよ。
最初に聴いたのはオリジナルですが、持っていたのは「指さえも/ダイスを転がせ」なのでJAZZバージョン。「流星ビバップ」ですね。そっちも大好き。そっちの方が切なくて優しい感じ。音が柔らかいからかな。

他の曲にも言えることですが、彼の唄はメロディに詞を合わせているんじゃなくて、文章にメロディを与えている感じです。だから歌詞のみを見ても世界が成立すると思うんです。そして、この曲は特にそう。帳尻合わせな言葉はないから、全て大切な意味のあるフレーズ。言葉の選び方も本当に美しく、そんな中で「も少し」や「あん時」なんかの口語体が効いています。
でもまあ、一番好きなフレーズは「ピアノを叩き」って表現。「弾く」じゃないんです。この曲の曲調と相まって、「叩く」の方がイメージしやすいってのもありますが、根本的に「弾く」音よりも「叩く」音の方が好き。以前書いた「Be My Venus」や、松任谷由実の「青春のリグレット」のイントロなんかが叩いてる感じですね。カッコいい。

気持ちのいい裏拍。聴いていると自然とリズムが刻めます。

タグ:小沢健二
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。