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ウォーターフォールに流れ行く正月/田辺守 [SOLO・M]

94年、1stシングル。

なにこの歌。当時からそんな印象でしたが、今聴いても変わらないです。なんだこの歌…。
イントロがゾクゾクするカッコよさで、そこに乗る情緒溢れる魅力的な声、アレンジも素敵でドラマティック、AメロBメロサビとどこを切り取っても才能に溢れ、そして何より歌が巧い。なのに、なのに、そんなものを全てすっとばすほど破壊力のある「正月」という単語…。曲調にも詞の世界にも全くマッチしていないのが逆に凄い。なにこの歌。

「正月」がマッチしてるかしてないかは一旦置いておいたとしても、この歌詞、結構最低な男の話だったりします。観覧車に一緒に乗っている女性を堂々と「二番目」と言い切り、その彼女の「あの人がいなくなればいいのに」的な発言に曖昧に頷いてしまうダメっぷり。で、欲しがっているのは君のカラダだけっていう最低な男。
メロディが物凄くカッコよくて、少し字余りなフレーズが堪らなく素敵なんですけどね。終盤、歌い上げる部分で「退屈を忘れるために愛し合うなんて悲しいじゃないか」って歌詞が出てきてグッとくるんですけど、なんというか、『お前が言うな』って感想しか出てこないんですよ。1月2日小石川後楽園の大観覧車に、浮気相手と乗ってるくせに。なんだかんだで別れられないくせに。

全てがミスマッチで、そして全てが素晴らしい。ダサいしカッコいい。20数年前の歌なのに、歌詞もメロディも忘れていませんでした。忘れられない、アクの強い歌。名曲です。
タグ:田辺守
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