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世界の終わり / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT [BAND]

96年、1stシングル。

初めて聴いたのは、ゲストとして出演していたTV番組での演奏でした。当時彼らは新人で、「この曲がデビューシングルです」みたいな感じで紹介されていたと思います。ただ、驚きました。胸を抉られるようなあのイントロも、疾走感溢れるあのメロディーラインも、震えるようなチバユウスケのあの声も、全てに驚愕しました。けれど一番驚いたのは、「この音の量、本当に4人だけで出しているの?」というような迫力。今もなお、忘れられない感情です。

この曲、本当に好きでした。解散ライブでは最後に演ったんですね。途中でアベフトシの絃が切れるのもまた伝説。ああ、もう本当にこれで終わりなんだなと思わせる、美しい伝説でした。
掴みどころのないような歌詞で、でもずっとずっと胸に残る不思議なフレーズで、私が大好きだった2コーラス目のAメロの歌詞はじわじわと胸に刺さってゆくようでした。そんな風に歌詞にも思い入れはあるんですが、初めて聴いたときは何よりも「音の量」に心を持っていかれたんです。今になればもう、アベフトシの凄さが痛いほど解るのですが、当時はあの迫力が不思議でしょうがなかったんです。この曲から数年後、同じように「音の量」と迫力に驚かされた曲がありました。それが、BUMP OF CHICKENの「天体観測」。奇しくも両バンドのディスコグラフィーにある「リリィ」という曲、タイプはまったく違いますがどちらの曲も大好きでした。

PV、久々に見ましたがかっこいいですね。赤の色が、強くてキレイ。で、PVをyou tubeで観ていたら、奥田民生がひとり股旅でこの曲をカバーしていたのを知りました。凄いな、この曲をカバーって。全く関連なさそうなのに何の繋がりだろうって考えて、スカパラ関連でチバもVoやってたなとかも思いましたが、アベも民生も同じ広島出身なんですね。ともかく、素敵な曲でした。

【2023年12月 追記】
哀しい。とても哀しいです。療養中なのは知っていたけれど、なんとなく戻ってくるものと思っていました。時間は少しかかっても、今までのような声でなくなったとしても、戻ってくるものだと思っていました。だって、アベフトシのいないこの世界で彼にはもっと歌っていてほしかった。こんなに早く会いに行ってほしくなかった。民生のひとり股旅の話を上に書きましたけど、吉井和哉と山中さわおバージョンの「世界の終わり」も見ました。吉井さんは完コピ。原曲のパワフルさをそのままに、本当に丁寧に丁寧に力強く歌っていました。一方さわおさんは力強いけれどさわおさんの色もとても出ていて、ブリティッシュ感が強く出た仕上がり。どちらもとても愛を感じるカバーで、カバーする側の歌の上手さと原曲のカッコよさを再確認できるいい動画でした。
そして。チバユウスケ逝去後にUPされた、奥田民生の公式動画。「無題」というタイトルでこの曲をギターでかき鳴らしているのを見て、涙が止まりませんでした。追悼の文字も何の曲かの説明もない。それでもミュージシャンからミュージシャンへの、これ以上ない追悼でした。その動画のコメントで誰かが言っていた、「多分これを見たチバは、少し照れながら「ありがとね」っていうだろうな」というのにも涙が出ました。
どうか、安らかに。
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