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いとしのエリー/サザンオールスターズ [BAND]

79年、3rdシングル。言わずと知れた、名曲。

厳密には私が生まれる前の楽曲で、物心ついたときから、日本音楽界の名曲としてこの曲は存在していました。サザンの良さが分かるようになった年齢は「真夏の果実」や「涙のキッス」の頃。90年代前半です。だからこの曲は、その当時からしてみても古い歌で、誰もが知っている有名な曲でした。
名曲だと皆が言っていて、勿論私も大好きでした。綺麗な歌だと思うし、桑田佳佑の声も好き。サザンのバラードと言えばこの曲は筆頭ですし、それは異論がありません。だけど、この歌詞がどうしても理解できなかったんです。「誘い涙の日が落ちる」や「みぞれまじりの心なら」は語感としては最高に綺麗だけれど、その反面それだけな気がして、幼い私はずっと引っかかっていました。文学少女だった私は、語感よりも、その意味に重点を置いて音楽を聴いていました。
時は流れ年齢を重ね、ようやく私は知りました。人に言えず思い出だけがつのり、言葉に詰まるような恋をしていた時。みぞれまじりの心で、相手と向き合っていた時。この歌詞が理解できる恋愛をしたら、この曲のあるフレーズで涙が出ました。
「もどかしさもあなたにゃ程よくいいね」
この時、大人になったなあ、と実感しましたっけ。

以上は私の思い出話。Aメロの歌詞がどんどん字余りになっていくところが、とても好きです。そのわりに「俺にしてみりゃ」なんかの「ゃ」の位置は、3回とも変わっていないんですよね。凄い技巧。
「大人になったと実感したのはいつ?」と問われたら私は勿論「この歌詞を理解できた時」と答えていますが、逆にコレが判んない人は例えどれだけ年取ってても大人じゃないと思うんです。そのくらい、私にとっては大切な歌。ちなみに私が大人になったのは、21歳の頃でした。

ともあれ、祝・活動再開。桑田が元気でいるのが何よりです。
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