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omoide in my head/ナンバーガール [BAND]

97年、1stアルバム収録。

一応ナンバーガールど真ん中の世代なんですが、当時は「NUM-AMI-DABUTZ」くらいしかちゃんと聴いたことなかったんじゃないかな。バンド自体は知っているしアーティスト写真でどんな人たちかも認識している。まあ、そんな程度。その後向井秀徳が始めたZAZEN BOYSをちょっと聴いたり何だり。要するにそこまでハマることはなく、リアルタイムを過ごしていたような気がします。
で、最近の話。「世界の終わり」(LAST LIVE)をyou tubeで観ていたところ、コメント欄に「この動画からナンバガLAST観るのが最高」というような書き込みがありまして、関連動画にあったこの曲をポチっとしたのです。

いいロックンロールだなあ。とてもいい。既視感による感情移入を強引にさせられるような、できれば思い出したくもない青春時代を無理やり暴かれていくような、そんな感覚。止まれない速さと終わっていく切なさが共存しているようでもありました。基本シャウトしているけれど、ちょいちょい綺麗な歌声が顔を出したり。何より歌っている向井秀徳の姿が、本当にカッコよかったです。何の変哲もない20代男性が、眼鏡の位置を直しているだけで妙に色っぽい。不思議な魅力ですよね。

私は、好きな音楽が「オルタナティブ」と一括りにされてしまうのがあまり好きではなく、それならばジャンルなんて分けないでくれ、と思っています。彼らに関しては特に一括りで収まるものではなく、強いて言うなら「ナンバーガール」というジャンルなんだろうと思うのです。そこには彼らのほかに誰もいない。ナンバーガールはのちの音楽界に多大な影響を与えたというけれど、そして影響は与えているのだろうけれど、後にも先にも彼らの代わりとなるものは出てきていないんだろうな。唯一無二。

この曲が発表された当時、まさに私は制服の少女だったし17歳でした。けれどその頃ではなく、今の私の琴線に触れる。制服も17歳も通り越した今、実経験も既視感も全てが混ざり合って胸を掴みに来る感じ。ゾクゾクするなぁ。
LIVE 音源もCD音源もどちらも堪らない。受ける印象は、まあかなり違いますけどね。
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ICE PICK/the pillows [BAND]

97年、「Please Mr. Lostman」収録。

「彼女は今日、」で好きになって、アルバムを買いました。「Swanky Street」も表題曲も大好きだったし、それはもう繰り返し繰り返し聴き込みました。で、この曲はシングルカットされているわけでもタイアップがついているわけでもない、アルバムの中の一曲。どの曲もとても好きだったけれど、一番胸に刺さったのはこれでした。
Aメロとサビの抑揚はあまりなく、まるで「詩」を歌っているかのようなイメージ。多分一番ドラマティックなのはイントロだろうな。宇宙や世界レベルの大きなことと、苛ついているちっぽけな自分自身の事情。繰り返されるその対比が印象的で、何というか、とても物悲しいのです。山中さわおの声がまた、一段と物悲しく響くような気がして。果たしてプラスチックの涙を流しているのは誰なのかな、と。

この詞のハイライトはやはり、「あの好きだった映画は」からの一節。流行に乗って「みんなと同じなら安心」という生き方しかしていない人は理解できない感情でしょう。
胸が締め付けられるほど苦しくなりますが、大好きなフレーズです。

タグ:the pillows
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最後のハイウェイの夢/PLAGUES [BAND]

96年、シングル。

深沼元昭の声が、何とも言えない。切なくて苦しくて、そして儚げで。サビの最後の「ハイウェイへと向かう」の「ハイ」の部分がとっても好きでした。曲展開もお洒落で素敵。導入はシンプルで音が少なく、対比するようにサビの演奏は重厚。何よりこの人の声、好きだったなぁ。
そしてコーラスに森若香織。そもそも、PLAGUESよりも先に森若さんが好きだったんだよな、私。今聴いても可愛い声だし、検索して今の活動を久々に見てみましたけど、相変わらずとってもかわいらしかったです。というか、変わらないなあ。いまだに「可愛いおねえさん」って感じ。

オリジナルはスカパラホーンズなんですね。知らず知らずで結構聴いてるな。深沼さんご本人によれば、この曲はハイトーンを意識して作っていたとのこと。そのせいか、ほかの曲よりもより、儚げなイメージが強いんでしょうかね。

タグ:PLAGUES
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愛してる/風味堂 [BAND]

2006年、シングル。

当時はまだバンド名しか知らなくて、どんなタイプの曲をやってるバンドなのかも知らなかった頃でした。けれど有線で流れてきて初めてこれを聴いた時の鳥肌が立つ感じを、今もよく覚えています。高音なのに太い渡和久の声が堪らなくて、曲全体の繊細な感じに涙腺が刺激されました。
哀しくてもどかしい失恋の歌。彼女の心はもう彼にはなくて、それが分かっているんだけど割り切れない男の女々しさが、丁寧に丁寧に描かれています。綺麗なピアノの音と、「愛してる」を何度も繰り返す渡さんの声が本当に素敵。「抱きしめたい」ではなくて「抱きしめさせてくれないか」なのが、もう決定してしまった二人の距離感を表しているようで、胸が苦しくなりますね。

同じく風味堂の「LAST SONG」も好きなのですが、この曲を卒業式や結婚式で使っているって知ったときは切ない気持ちになったなぁ。日本人ってそんなに読解力がなくなったの? こんなにいい歌が正確に伝わらないなんて悲しいなって。
なーんて思っている私ですが、「愛してる」に関しては、夜通し情けなく縋っていた彼の存在を再確認して、彼女が思い直してくれるんじゃないかなんて勝手に妄想するのです。一方的に男目線の歌詞なので彼女の本意は読み取れませんしね。サヨナラを告げたのは本気だったけれど、彼女の中にも迷いがあれば。まあ、そもそも彼女が別れようと思ったのは、男が何らかのことをやらかしたからでしょうけど(笑)
タグ:風味堂
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Sweet Sweet Summer/CRIPTON [BAND]

95年、シングル。

知ってる人、少ないんだろうなぁ。CRIPTON。この当時は男女混成3ピースで、これは2ndシングル。Voの今野久美ちゃんの声が本当にかわいくって、歌い方も表情たっぷりで、とても魅力的でした。PVも可愛かったなぁーって何となく覚えてるんですが、どうも動画サイト等では上がってないんで確認できず…。翌年発売の「100℃」って曲は見れたんですけどね(これも大好き)。ただ、歌詞サイトには「Sweet Sweet Summer」があって「100℃」がない…。んー。いや、どっちもCD持ってるから家の中を探せばいいんですけどね。もっと人気が出そうだなーって思ったのにと考えると、ちょっと残念で。

本当に、久美ちゃんの声良かったんです。ガールズボーカルバンドって結構好きなんですけど、そんな私の中でも結構上位なんだけどなあ。今聴いても可愛いと思うし、特にこの曲は歌詞の可愛さに歌声が合っていて、格別。って思ってたら、この曲の作詞、松井五郎さんでした。知らなかったからびっくりしたー。ちなみに松井さんの作品では「メタモルフォーゼ」がとっても好きです(本当に余談)。
タグ:Cripton
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センチメンタルピリオド/UNISON SQUARE GARDEN [BAND]

08年、メジャーデビューシングル。

現在の彼らの音楽に比べるとずっとずっと荒い。でもいい。この荒さがいい。
刺々しい感じが曲にも歌詞にも声にも現れているわけですが、このトゲって、今も全く失われてないですもんね。リリースは2008年でも、曲自体はインディーズから歌っていたようなので作ったのは二十歳前くらいですかね。そんな田淵君の才能が、とにかく凄い。『独特な世界観』って一言で言っちゃうと本当につまらない評論ですけど、彼の音楽を表現する言葉はいまいち見つからなくて。「愛を謳っていた」のくだり、10代で書ける歌詞かねってほどに素晴らしい。上手く言えないけれど、音楽とリズムと歌い手を信頼して曲を作っているんだろうなぁ、という感じはします。それはこの曲も、現在の曲たちも何ら変わることなく。

余談。
この、初期の斎藤君の歌い方、本当に好き。絞り出すような綺麗なシャウトで、フィルターを全部取っ払ったような声。でも喉を潰さないか心配になっちゃう。ストレートに胸を震わせてくるけれど、心配になっちゃう。で、今の歌い方も結局大好きなんだけど(笑)
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桜のあと (all quartets lead to the?)/UNISON SQUARE GARDEN [BAND]

2013年、シングル。

斎藤宏介のハイトーンに、畳み掛けるようなメロディ。かなりリズムが正確なバンドだなあって思います。この曲は特に、サビの最後がとてもイレギュラーだから余計に際立つのかな。「今 目の前の君が」辺りからのドラムがとっても良い。上手いな、凄く。
そしてとにかく、2コーラス目の歌詞がとっても好き。「バンドミュージックについて歌うバンド」のミュージックが、何よりも私の琴線に触れるんです(ややこしい言い方)。ドラム・ベース・ギター・そして歌で「四重奏」って表現がかっこいいですね。『楽器の一つ』というよりは、『音を奏でるものの一つ』ってニュアンスなのが、またいい。あと、「お望み通り鳴らすよ」の部分の演奏が可愛い。それと、斎藤くんの「with 喜怒哀楽」の歌い方が好き。

ずっとUNISON SQUARE GARDENは名前程度しか知らなくて、ここ最近でちゃんと聴くようになりました。好きな曲はたくさんあるけれど、「今まで知らなかったことが悔しい」って思ったのはこの曲でした。言葉の使い方もメロディのつなぎ方も、全てが独特でしかし王道でもあって、それでいて懐かしい香りもする感じ。田淵智也の作る、全力で音を楽しんでいる感じが何とも言えずにグッときますね。この曲は歌詞が歌詞なだけに、ひときわ楽しそう。歌で始まるイントロからとっても短いアウトロまで、すべて余すところなく素晴らしい。本当に本当に、もっと早く出会いたかったと思った曲でした。

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YOUNGER THAN YESTERDAY 迷宮の少年たち/L⇔R [BAND]

願いは、届きませんでした。
12月5日、黒沢健一逝去。私は12月7日にカフェで一人ランチをしていた際、そのニュースを目にしました。川島道行さんのこともあったばかりだし、10月のあのニュースからある程度覚悟はできていたつもり、でした。トップニュースでそれを知って、詳細の記事を見てもなんとか耐えていられたんです。でも公式サイトのTOPで黒沢秀樹、木下裕晴、そして嶺川貴子のコメントを見て、泣きました。「ああ、貴子ちゃんまで含めてL⇔Rなんだ」と再認識して、とにかく涙が止まらなかった。こんなことでそれを再認識したくなかったのに、という思いとともに。

この曲は92年、アルバム収録曲です。その後、「Singles&More」にも。
流れるようなメロディが美しく、そして健一くんの声も美しい。この曲が、彼のボーカリストとしての美しさを一番味わえるんじゃないかな、と思います。「流れ星ビバップ」で、小沢健二は「文章にメロディを与えている感じ」と書きましたけど、黒沢健一はその逆。メロディに言葉を与えている感じです。「歌詞を充てる」という単純なことではなく、もっともっと洗練されたもの。だからどこを切り取っても流れるような一節だし、変な字余りや強引なイントネーションは存在しないんです。この曲の「いつだって少しだけ解けない謎がある」はその真骨頂で、本当に綺麗。多分これは音楽の才能云々というよりも、もっと大きく美的センスが優れているのだろうな、と思います。彼がいなくなってしまった今では、きっとそれは唯一無二のセンスだったんだろうな、とも。彼の曲に多く見られる「緩急」も、とても好きでした。Aメロとサビの勢いの違いがエグいくらいで、その分歌い上げるサビが魅力的でした。

大瀧詠一やアベフトシ、上田現の時も本当にショックだったけれど、今回はちょっと、一番堪えました。覚悟していたはずなのに、覚悟なんてちっともできていなかった。10月に公表したときは、もうきっとかなり良くなかったんでしょうね。でもそのまま療養を続けるのではなくて、公表という形をとって「その時」に私たちが最小限驚かないようにしてくれたことを、彼からの優しさだと思うことにします。ニュースを一通り見た後、そういえばと思い元spiral lifeのお二人のTwitterを拝見しました。お二人とも、それぞれ追悼文を載せていました。小吉さんはMOTORWORKSでともに活動しているけれど、車谷くんはspiral以降接点があるのかもわからなかったのに。当時の盟友を偲んでいる言葉に、ただただ涙が出ました。
タグ:L⇔R
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LAZY GIRL/L⇔R [BAND]

92年、1stシングル。

初めてこのバンドを認識したのは東京商科学院のCMで流れていた「BOTH SIDES NOW」。で、「REMEMBER」を買って、「Singles&More」を買って、ようやくこの曲に出会いました。好きな曲ばかりのベストだったけれど、この曲が私にとっては一番。イントロのドラムが印象的で、黒沢健一のハイトーンが堪らなくて、曲の終わり方もお洒落で素敵。イレギュラーな曲の構成が好きだったなぁ。メロディも歌詞も、とんでもないセンスだなと思いながらこの曲を聴いていたけれど、この曲を歌っていたころの健一くんはまだ二十歳そこそこなのかと思ったらさらに驚きました。言葉の使い方が洒落ていて、流れるようなフレーズ構成がとっても素敵でした。そうそう、マチネという単語もこの曲で知ったけな。

「Singles&More」の帯に書いてあった言葉、『早すぎたデビューと完成されたミュージックにやっと追いついた時代がため息をつく』が、彼らの全てだと思います。でも、二十年以上経った今でも、多分時代は追いついていない。この時代の彼らの音楽でさえ、まだまだ先にいると思うんです。
だからまだ。まだ、健一くんには待っていてほしいんです。ようやく自分に追いついてくる時代を、シニカルに笑いながら待っていてほしいんです。
どうか、元気になりますように。
タグ:L⇔R
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夕方 Hold On Me/サザンオールスターズ [BAND]

84年、「人気者で行こう」収録。

タイトルからずっと、言葉遊びの連続。音で聴いているだけでとっても楽しい歌詞です。歌詞も演奏も、遊びだらけでとってもサザンらしい。勿論ほかにもたくさん好きな曲はありますけど、「サザンらしい」この曲が凄く好き。イントロのホーンもカッコいいし、桑田の歌い方もいいなぁ。「Why do we do?」の低いトーンからの「他の誰かじゃ駄目なの」の上がり方が、いかにも桑田らしくて、かつ他人には真似できない感じでね。

昔むかーし、cx系の深夜番組で「かしこ」というものがありました。毎回一人の芸能人が「誰か」に宛てた手紙を一通書き、その「誰か」にまつわる回想や思い出などを交えながら最後にその手紙を読み上げる、というもの。BGMは全てサザンオールスターズ。有名な曲だったりアルバムの中の一曲だったりが毎回数曲セレクトされていました。とても素敵な番組で毎回ビデオに撮ってみていたのですが、いかんせん20年ほど前なので覚えているのは特に好きだった二つの回のものだけ。緒川たまきの回の「Ya Ya (あの時代を忘れない)」と、出川哲朗の回の「夕方 Hold On Me」。若いころ料理修行に行っていたお寺の庵主様に宛てた手紙を、海岸線をただひたすら歩いている出川さんの映像に本人のナレーションでのせるというエンディングのシーンで、この曲が流れていました。これだけは、20年経ってもしっかり覚えています。好きだったんだなぁ、ほんと。ちょっとホロッとくるようなシーンなだけにね、この明るいメロディが逆に堪らなかったんですよね。この曲を知ったきっかけは、この番組でした。

余談ですが自分より年上(40代辺り)の男性と酒の席等で「サザンのどの曲が好き?」みたいな話になったとき、私は必ず「松田の子守歌」と答えて「桑田じゃないじゃん!」と突っ込みをいただいた後、「ホントはこれです」とこの曲を言うようにしています。この世代のサザンファンの男性(酒の席)から「この曲答えた女、初めて!久々に聴きたくなってきたーっ」と、喜んでいただけるんです(笑)。

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